e-STEPのサービス開始から6年が経過した2013年に、e-STEPは新たな節目を迎えることとなった。それは、学生の間で急速に普及し始めていたスマートフォンからも授業ビデオを視聴したいというニーズだった。
古屋氏は、「従来のPCに限定した視聴方法ではなく、スマートデバイスにも動画を配信するようにして、生徒達が望む視聴スタイルにe-STEPも応えなければなりませんでした」と話す。
一時はアドオン開発も検討したが、EVCとの協議の結果、最新バージョンである「Bizlat 3.0 Business」に更新することが最も効率的で、かつさまざまな機能の課題も改善する方法との結論に達した。
ステップでは2013年9月から本格的にバージョンアップ作業に着手。EVCも移行作業を支援し、映像データの移し替えや約2万件の生徒情報の移行をサポートした。
24時間365日サービスを提供するe-STEPは、もはや各スクールの最重要基盤のひとつとなっているため、新サーバーの安定運用が確認された後に現状のサーバーから瞬時に切替えるようにしたことで、ほぼダウンタイムなしにe-STEPのサービス継続に成功。新生e-STEPは2013年11月に再びオープンした。
最新の授業ビデオ ステップ独自のテキストに連動したコンテンツ数は約3000にも及び、高校受験、大学受験に必要なほぼ全ての授業を網羅する形で整備されている。古くなった授業ビデオや学習指導要領が変わった授業は新しく撮影し直し、常に最新の授業ビデオに差し替え続けている。
「e-STEPがスマートデバイスに対応したことで、生徒の視聴回数は以前に比べて格段に増加しています。予習や復習がしやすくなったとか、自分のペースで勉強を進められるので安心という声を聞くことができるのも、Bizlatの絶え間ない技術進化のおかげだと実感しています。」
サービス開始から7年間を経てe-STEPはすっかり定着した。生徒の学習支援はもちろん、教師のスキルアップにも貢献し、ステップにとって必要不可欠のサービスに成長。それを支えてきたのがBizlatの可用性と信頼性だと古屋氏は評価する。
「将来の可能性を見据えていち早く動画配信のためのプラットフォームを整備し、授業コンテンツの蓄積に着手したことで、生徒の学習意欲を想像以上に喚起することができました。Bizlatに支えられたe-STEPの役割はこれからもますます重要になるでしょう。」
今後ステップでは、視聴権限の管理作業を支援するユーザー/グループ管理機能や、授業ビデオの配信と同時に関連のミニテストを実施できるよう添付ファイル機能などの活用も検討し、Bizlatの活用範囲をさらに広げていく考えだ。