株式会社EVC

総合専門学校が
クラウド上に
動画配信基盤を構築
スマホ世代の
視聴スタイルに対応し、
志望者からの視聴が急増

学校法人片柳学園 日本工学院専門学校様
日本工学院 × Bizlat on Azure

日本の専門学校発展をリードしてきた日本工学院は、教育への動画活用を促進し、スマートフォン中心世代の学生に学科紹介映像の視聴拡大を実現するため、プライベートクラウド上で動画配信システムを利用できるBizlat on Azureを動画配信基盤に採用。

DVDの配布を廃止することでコストを削減するとともに、スマートフォンからの動画視聴を急増させて出願対象者へ的確にアピールが可能なことを証明した。また、オフィシャルな動画管理に関心が高まると同時に動画共有サイトへの自主掲載も抑制し、著作権管理リスクを改善している。

お客様紹介

学校法人片柳学園  馬場 高志 氏

学校法人片柳学園
出版部 広告課

馬場 高志 氏

株式会社IMAGICA ネットワークラボユニット セールスディレクター 松川 弘也 氏

株式会社IMAGICA
ネットワークラボユニット
セールスディレクター

松川 弘也 氏

株式会社コスモ・スペース 制作本部 プロデューサー 鈴木 享一 氏

株式会社コスモ・スペース
制作本部 プロデューサー

鈴木 享一 氏

学校法人片柳学園 日本工学院専門学校

「理想的教育は理想的環境にあり」の考えのもと、最先端の学習環境と各分野の第一線で活躍するプロの講師陣による実践的な専門教育を行い、創立以来21万人以上の人財を輩出。2014年度には文部科学省が認可する「職業実践専門課程」の認定を、ITカレッジとテクノロジーカレッジの計13学科で受け、各分野の企業と連携しながらカリキュラムの編成や授業内容、教員研修などで職業教育と人間教育の維持向上を図っている。

〒144-8655 東京都大田区西蒲田5-23-22
http://www.neec.ac.jp/

導入の背景

スマホ時代の情報公開に向け
安全な動画配信基盤を構築

1947年の創立以来、スペシャリスト教育の先駈けとして日本の専門学校の発展をリードしてきた日本工学院専門学校(以下、日本工学院)は、7つのカレッジに39学科を有し、108の専門分野で実践的な教育を行うことにより、単科専門学校を凌ぐ専門性と大学に比肩する総合性を両立した総合専門学校として進化している。

日本工学院専門学校
日本工学院専門学校

近年、日本工学院は動画活用に向けた改革を進めている。その背景には大きく3つの課題があった。

第1は積極的な情報公開。日本工学院を擁する学校法人片柳学園 出版部 広告課 馬場高志氏は次のように語る。

「教育現場でのインターネット活用はまだ普及期にあります。ホームページを単なる宣伝目的だけに利用するのではなく、将来学びたい人に向けて学校側が積極的に授業の動画を配信できれば、学生が将来の職業像をより明確にイメージしやすくなるのではないかと考えています。」

第2が視聴環境の変化だ。日本工学院では30年ほど前から学科を映像で紹介するコンテンツ制作を行っており、2003年からはDVDに収めて入学希望者に配布していた。その映像制作を担っていたのは、株式会社コスモ・スペース(以下、コスモ・スペース)だ。

制作本部 プロデューサー 鈴木享一氏はこの数年の変化を次のように述べる。「以前は資料請求した学生の9割がDVDの同封を希望していましたが、近年は6割にまで減少するなど、映像の視聴方法の主流はPCやTVではなく直接スマートフォンで観るスタイルへと急速にシフトしていたのです。」

そして第3は安全な動画配信基盤の構築である。同校には放送・映画科やマンガ・アニメーション科など映像を取り扱う学科が多く存在する一方で、学生たちが自主作品を学外に公開する仕組みや支援がなかったことから、動画共有サービスなどへ独自に公開するケースが目立って増えていたという。

しかし、動画共有サービスへの安易な公開は著作権管理が不十分になるケースも考えられたほか、日本工学院の作品であることが明示されない場合も多く、オフィシャルな動画配信プラットフォームを持ち、その上で安全に配信することが求められていた。

導入の経緯

動画配信に不可欠な管理業務を
Bizlat on Azureで簡単に実現

そうした課題を解決するための動画配信基盤として検討したのが、EVCの動画配信統合管理システム「Bizlat」を、マイクロソフトがパブリッククラウドのAzure上で提供する動画配信ソリューション「Windows Azure メディアサービス」に実装した「Bizlat on Azure」だった。

システム構成イメージ システム構成イメージ 画像を拡大

推奨したのは、コスモ・スペースとともに株式会社イマジカ・ロボット ホールディングス傘下にて映像技術サービスを提供する株式会社IMAGICA(以下、IMAGICA)である。ネットワークラボユニット セールスディレクター 松川弘也氏は、以下の3つのポイントでBizlat on Azureを選択したと説明する。

1つ目は、増加するコンテンツの効率的な管理。「Bizlat on Azureには公開期間の設定や公開終了の操作など動画配信に不可欠な管理業務を簡単に実現できる仕組みが備わっており、管理者の負担を極力軽減し、本来の映像制作業務に専念できる点に注目しました」(松川氏)配信先の細かなカテゴライズや視聴権限管理など、配信と管理の機能が高い次元でバランスされている完成度にも注目した。

2つ目は、容量制限のない柔軟性。将来どれだけの動画がアップロードされるのか予測できない中、クラウドサービスであるBizlat on Azureはスモールスタートが可能な上に容量制限がないなど拡張性が高く、日本工学院とコスモ・スペースの希望に沿うものだったという。

3つ目は、マイクロソフト、IMAGICA、EVCの3社における良好なパートナーシップメントの存在。「マイクロソフトとIMAGICAがパートナー関係であるのに加えて、EVCも同様にマイクロソフトと良好なパートナー関係を築いており、Bizlat on Azureの運用に際して、EVCとIMAGICAが共にマイクロソフトに対してダイレクトに問い合わせや要望を投げかけることができ、また直接にアドバイスを受けられることなどは、日本工学院にとって大きなメリットだと考えました。」

導入のポイント

  1. DVD配布を中止しWeb視聴に切替えて3ヶ月で延べ20万回の視聴を実現
  2. クラウド版動画配信基盤の利用により構築費用を圧縮
  3. オフィシャルな動画管理に関心が高まり動画共有サイトへの自主掲載が減少

導入の効果

公開3ヶ月で20万回視聴
志望者からの視聴が急増

2014年2月末にはBizlat on Azureの活用が決定し、4月1日から正式に運用が開始された。

サブドメインをBizlat on Azure上に設け、公式動画ポータルサイト「日本工学院WebTV」(以下、WebTV)を構築。従来DVDで配布していた動画はWebTV内に順次公開され、開始から3ヶ月後の時点で50点ほどのコンテンツをアップし、再生回数は延べ20万回を超えた。

また、日本工学院オフィシャルサイト上にもBizlat on Azureからの映像をリンクさせ、そこに資料請求ボタンを配置したことで、資料請求件数も増えたという。

「DVD時代は合計3万枚程度を配布するのが精一杯で、確かに視聴されたか把握することは不可能でした。現在はどのコンテンツが、いつ、何回視聴されたのか履歴を把握することが可能になり、私たちの求めている出願対象者に高い確率でリーチできるようになったことは大きな収穫です。」と鈴木氏は分析する。

一方、馬場氏はコスト削減効果に注目する。

「動画配信インフラを自前で構築し、運用・保守した場合の投資を考えると、数十分の1にまで費用負担を削減できた計算です。また、海外の工場でDVDをプレスしパッケージしていたコストよりも、Bizlat on Azureの年間使用料金は安く、年間費用も大きく削減されています。」

Bizlat on Azureの運用が始まったことで、これまで映像に無関心だった教師からも動画活用に前向きな質問が続々と寄せられるようになったと馬場氏は打ち明ける。オフィシャルな動画管理に関心が高まり、動画共有サイトへの自主掲載も減っているようだ。

「今回のプロジェクトでは、各社の相互協力のおかげで無事に運用開始できました。今後WebTVをさらに発展させて学内での講座配信なども検討していますので、引き続き全面的な支援を期待しています。」

※この事例は2014年7月時点の情報を元に構成しています。
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